(1901〜75)昭和時代の政治家,総理大臣(在任1964〜72)。山口県生まれ。岸信介の弟。東京帝国大学卒業後,鉄道省に入る。戦後,運輸次官を辞職し,民主自由党に入党,官房長官となる。1949(昭和24)年,衆議院議員に当選(当選10回),党の役員,大蔵大臣・運輸大臣などを歴任。1964(昭和39)年,池田勇人の引退により,総理大臣に就任,7年8か月の長期連続政権として新記録となる。日韓基本条約の調印,沖縄返還の実現,非核三原則の確立などの政治的課題をはたした。◇1974(昭和49)年にはノーベル平和賞を受賞。