さとおや【里親】

一般(いっぱん）には親権(しんけん）をもたないで児童(じどう）を養育(よういく）する者のことをいい，保護者(ほごしゃ）のない児童(じどう）または保護者(ほごしゃ）に監督(かんとく）され保護(ほご）されることが不適当(ふてきとう）と認(みと）められる児童(じどう）を，児童福祉法(じどうふくしほう）にもとづく里親制度(せいど）によって養育(よういく）する者。一般的(いっぱんてき）な養育(よういく）里親，里親としての養育経験(よういくけいけん）や児童福祉(じどうふくし）分野の経験(けいけん）があって専門知識(せんもんちしき）をもった専門(せんもん）里親，児童(じどう）の3親等以内(いない）の親族里親，養育(よういく）期間が1年以内(いない）に限定(げんてい）されている短期里親がある。里親希望者(きぼうしゃ）は地方自治体(じちたい）に認定(にんてい）を申請(しんせい）し，児童福祉審議会(じどうふくししんぎかい）の調査(ちょうさ）・審議(しんぎ）を経(へ）たうえで認定(にんてい）・登録(とうろく）される。里親・児童(じどう）・児童保護者(じどうほごしゃ）の意向(いこう）のもと，児童(じどう）相談所が適切(てきせつ）な組み合わせを提案(ていあん）し，調査(ちょうさ）や面談ののち，里親に児童(じどう）が委託(いたく）されることになる。委託(いたく）された児童（里子）の養育(よういく）は原則的(げんそくてき）に18歳(さい）までだが，成人(せいじん）後も実の親子同様の関係(かんけい）をもったり養子縁組(ようしえんぐみ）が行われるケースも多い。