サリドマイド 睡眠(すいみん)薬の一種(いっしゅ)で,ピペリジンダイオン誘導(ゆうどう)体。1956年,ドイツで開発された。副作用(ふくさよう)や習慣性(しゅうかんせい)が少なく,自然睡眠(しぜんすいみん)に近い状態(じょうたい)になるので,ヨーロッパや日本で広く用いられた。しかし,妊娠初期(にんしんしょき)にサリドマイドを服用した妊婦(にんぷ)から奇形(きけい)が多く発生することがわかり,使用が禁止(きんし)された。