サリン 有機(ゆうき)リン系(けい)の猛毒(もうどく)の神経(しんけい)ガス。常温(じょうおん)では無色(むしょく)・無臭(むしゅう)の液体(えきたい)だが,揮発性(きはつせい)があり,気体になりやすい。毒性(どくせい)は青酸(せいさん)カリの約(やく)500倍といわれる。吸入(きゅうにゅう)したり皮膚(ひふ)についたりすると神経(しんけい)が麻(ま)ひして,めまい・はき気などの中毒症状(ちゅうどくしょうじょう)があらわれ,重症(じゅうしょう)になると呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)が止まり死亡(しぼう)する。◇サリンは,1930年代にナチス=ドイツ軍(ぐん)により化学兵器(へいき)としてつくられた。