さんきょく【三曲】 (1)地歌(じうた)・箏曲(そうきょく)で,3種(しゅ)の楽器(がっき)を合奏(がっそう)させること。またはその曲。一般(いっぱん)には三味線(しゃみせん)・箏(こと)・尺八(しゃくはち)の合奏(がっそう)をいい,明治以前(めいじいぜん)は尺八(しゃくはち)のかわりに胡弓(こきゅう)または一節切(ひとよぎり)が用いられた。(2)日本音楽(おんがく)で,伝承(でんしょう)上,重要(じゅうよう)で格式(かくしき)の高い曲を3つ取り上げていう総称(そうしょう)。雅楽(ががく)・平曲(へいきょく)・謡曲(ようきょく)・箏曲(そうきょく)などにある。