サン=サーンス(シャルル=カミーユ=) (1835〜1921)フランスの作曲家。おばの手ほどきを受け,3歳(さい)で作曲するなど,モーツァルトとくらべられるほどの神童ぶりだった。1848年パリ音楽院に入学し,オルガンと作曲を学ぶ。卒業(そつぎょう)後,教会のオルガン奏者(そうしゃ)として活躍(かつやく)するかたわら,多くの作品を発表。評論(ひょうろん)家としても活躍(かつやく)し,1871年,国民(こくみん)音楽協会(きょうかい)を設立(せつりつ)した。音楽は古典的(こてんてき)だが,同時に繊細(せんさい)で,上品な美しさがある。組曲『動物の謝肉祭(しゃにくさい)』,オペラ『サムソンとデリラ』などがある。