さんじょうさねとみ【三条実美】 (1837〜1891)幕末(ばくまつ)期・明治(めいじ)時代初期(しょき)の公卿(くぎょう)・政治(せいじ)家。尊王攘夷派(そんのうじょういは)の公卿(くぎょう)として,長州藩(ちょうしゅうはん)(山口(やまぐち)県)とむすんで倒幕(とうばく)計画を進めたが,1863年,8月18日の政変(せいへん)で反対勢力(せいりょく)によって追放され,同志(どうし)とともに長州(ちょうしゅう)に亡命(ぼうめい)した。明治維新(めいじいしん)後は右大臣(うだいじん)ついで太政大臣(だじょうだいじん)となったが,薩長藩閥政府(さっちょうはんばつせいふ)のもとでは,あまり実権(じっけん)をふるえなかった。