さんしょうだゆう【山椒大夫】 森鷗外(もりおうがい)の短編小説(たんぺんしょうせつ)。1915(大正4)年発表。人買いにだまされて強欲(ごうよく)な山椒大夫(さんしょうだゆう)に買われた安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)のきょうだいが,たがいにはげましあってつらい仕打ちにたえ,やがて山椒大夫(さんしょうだゆう)の手からのがれた厨子王(ずしおう)は,佐渡(さど)(新潟(にいがた)県)で,わかれた母親に出会う。