東北地方の三陸沖の海底下に発生する巨大地震による大きな津波およびその被害。明治三陸津波(1896年,マグニチュード8.5の地震による)の場合,地震動は震度2〜3程度で小さかったが,三陸沿岸で15〜20m以上,最大38mもの津波が発生し,死者2万1959人にのぼる空前の津波被害となった。昭和三陸津波(1933年,マグニチュード8.1の地震による)の場合,最大震度5で震源も沖合いであったが,最大28.7mの津波が発生,死者・不明者3064人,家屋流失・倒壊5800余となった。
コーチ
三陸沿岸で
津波がいちじるしく高くなるのは,V字形の
湾がつらなるリアス海岸のためである。