さんりくちほう【三陸地方】 東北地方東部,宮城(みやぎ)・岩手(いわて)・青森(あおもり)の3県にまたがる太平洋岸ぞいの地域(ちいき)。陸前(りくぜん)・陸中(りくちゅう)・陸奥(むつ)の昔の地名にもとづく。北上高地が南北にのびていて,太平洋岸の南部は,リアス海岸になっている。リアス式の三陸(さんりく)海岸には,三陸漁場(さんりくぎょじょう)をひかえて漁港(ぎょこう)がつらなる。釜石(かまいし)・大船渡(おおふなと)・八戸(はちのへ)・石巻(いしのまき)などで工業,海岸で観光(かんこう)開発(三陸復興(さんりくふっこう)国立公園)がさかん。海岸部は地震(じしん)と津波(つなみ)の多いことでも有名。◇2011年3月11日に発生(はっせい)した東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)による大津波(おおつなみ)で,大(おお)きな被害(ひがい)を受(う)けた。