ジェットきりゅう【ジェット気流】

川のように蛇行(だこう）しながらふいている帯状(おびじょう）の強風域(いき）。ジェットストリームともいう。ジェット気流には寒帯(かんたい）圏界面(けんかいめん）と中緯度圏界面(いどけんかいめん）の境(さかい）めの偏西風帯(へんせいふうたい）をふく寒帯(かんたい）前線ジェット気流と，中緯度圏界面(いどけんかいめん）と熱帯圏界面(ねったいけんかいめん）の境(さかい）めの偏東風帯(へんとうふうたい）をふく亜熱帯(あねったい）ジェット気流がある。寒帯(かんたい）前線ジェット気流は寒帯(かんたい）前線にともなってあらわれるので，寒帯(かんたい）前線の移動(いどう）に応(おう）じて位置(いち）もかわり，風速もかわる。2つに分かれたり，一時的(いちじてき）に消失(しょうしつ）することもある。亜熱帯(あねったい）ジェット気流は位置(いち）も風速もあまりかわらず，安定している。一般(いっぱん）に風速は冬に強く，夏に弱い。最大(さいだい）風速は100m／s以上(いじょう）になることもある。◇ジェット気流は高い高度を飛(と）ぶ航空機(こうくうき）にとって重要(じゅうよう）。ジェット気流には，成層圏(せいそうけん）の偏西風帯(へんせいふうたい）をふくもの（極夜(きょくや）ジェット気流）もある。