1年を4つに区分した春・夏・秋・冬の季節。日本や中国などでは立春・立夏・立秋・立冬,ヨーロッパなどでは春分・夏至・秋分・冬至をそれぞれ春・夏・秋・冬の始点としている。温帯地方では四季の区別が比較的はっきりしており,北半球ではふつう,3・4・5月を春,6・7・8月を夏,9・10・11月を秋,12・1・2月を冬とすることが多い。熱帯地方でははっきりしない。◇四季は,地球の赤道面が公転軌道面に対して23.4度かたむいているために生じる。
〔春〕
移動性高気圧や
低気圧が,わりあい
規則正しく日本
付近を通るので,天気が
周期的にかわりやすい。
低気圧は,日本
付近で
発達することが多いので,強風がふきやすく,春は大風の
季節といわれる。
移動性高気圧におおわれたときは,日中はよく晴れるが,夜から朝にかけてひえこみ,
晩霜の
被害をもたらすことがある。
〔夏〕
6〜7月には,
梅雨前線が本州の南岸
沖に
停滞し,北海道をのぞいてくもりや雨の日がつづく。7月なかばすぎになると
梅雨が明け,日本
付近は安定した北太平洋
高気圧におおわれ,
全国的に晴れて暑い日がつづくようになる。
〔秋〕
9月なかばから10月はじめにかけて,日本の南岸には前線(
秋雨前線)が
停滞し,秋の長雨となることが多い。10月なかばになると,
大陸からの
移動性高気圧におおわれ,秋晴れの日が多くなる。また
低気圧も通り,天気は
周期的に
変化するようになる。台風が
接近または
上陸することがあり,大きな
被害をもたらすことがある。
〔冬〕
大陸の
優勢な
高気圧が日本
付近にはり出し,一方,東の海上には
発達した
低気圧があり,
西高東低の
気圧配置となる。
大陸の
高気圧からはつめたい空気がふき出し,日本海
側では雪がふり,太平洋
側では
乾燥した晴天がつづく。