しき【史記】 紀元(きげん)前1世紀(せいき),前漢(ぜんかん)の司馬遷(しばせん)が書いた中国の歴史(れきし)書。130巻(かん)。伝説(でんせつ)の黄帝(こうてい)から同時代の武帝(ぶてい)までを慎重(しんちょう)な名文でまとめ,ながく歴史(れきし)書の手本となった。◇構成(こうせい)は,本紀(ほんぎ)(帝王(ていおう)の伝記(でんき))・世家(せいか)(諸侯(しょこう)の家の伝記(でんき))・列伝(れつでん)(個人(こじん)の伝記(でんき))・書(文化に関(かん)する記録(きろく))・表(年表系図(けいず))からなり,これを紀伝体(きでんたい)という。