しぎさんえんぎえまき【信貴山縁起絵巻】 奈良(なら)県の信貴(しぎ)山にある朝護孫子寺所蔵(ちょうごそんしじしょぞう)の絵巻(えまき)。平安時代末期(まっき)のもので鳥羽僧正(とばそうじょう)覚猷(かくゆう)の作とつたえられるが,明らかでない。信貴(しぎ)山に毘沙門天(びしゃもんてん)をまつった僧命蓮(そうみょうれん)の奇跡的(きせきてき)な物語をえがいたもので,飛倉(とびくら)・延喜加持(えんぎかじ)・尼公(あまぎみ)の3巻(かん)よりなる。国宝(こくほう)。コーチ 「源氏物語絵巻(げんじものがたりえまき)」とともに,絵巻物(えまきもの)の傑作(けっさく)とされる。