しきのみこ【志貴皇子】 (?〜715)『万葉集(まんようしゅう)』の代表的(だいひょうてき)な歌人。天智天皇(てんじてんのう)の第7皇子(おうじ)。「しきのおうじ」ともよむ。白壁王(しらかべおう)(光仁天皇(こうにんてんのう))の父。政治(せいじ)上の実績(じっせき)は不明(ふめい)だが,歌人として知られ,『万葉集』に6首おさめられ,おおらかでのびのびとした作風で知られる。◇「石(いわ)ばしる垂水(たるみ)の上のさわらびの 萌(も)え出づ(いず)る春になりにけるかも」