じこけっていけん【自己決定権】

自分(じぶん）の生(い）き方(かた）・生活(せいかつ）スタイルについて，自分自身(じぶんじしん）が自由(じゆう）に決定(けってい）する権利(けんり）。新(あたら）しい人権(じんけん）の1つ。日本国憲法(にほんこくけんぽう）には明記(めいき）されていないが，日本国憲法第(にほんこくけんぽうだい）13条(じょう）で保障(ほしょう）されている幸福追求権(こうふくついきゅうけん）に基(もと）づいて主張(しゅちょう）され，公共(こうきょう）の福祉(ふくし）に反(はん）しない限(かぎ）り尊重(そんちょう）されると考(かんが）えられている。職業(しょくぎょう）・結婚(けっこん）・趣味(しゅみ）・髪型(かみがた）・服装(ふくそう）・医療(いりょう）などさまざまな分野(ぶんや）において自己決定権(じこけっていけん）に関(かか）わる場面(ばめん）があるが，特(とく）に医療(いりょう）の分野(ぶんや）で多(おお）く見(み）られる。例(たと）えば，手術(しゅじゅつ）をするか薬(くすり）で治(なお）すか，入院(にゅういん）するか家(いえ）で治療(ちりょう）するかといった治療方針(ちりょうほうしん）などの判断(はんだん）は，今(いま）まで医師(いし）や病院(びょういん）に任(まか）せることがあったが，患者自身(かんじゃじしん）が自分(じぶん）の責任(せきにん）において選択(せんたく）すること（インフォームド・コンセント）が増(ふ）えてきた。