しぜつ【歯舌】 軟体(なんたい)動物に独特(どくとく)のそしゃく器官(きかん)で,二枚貝(にまいがい)にはない。口にある歯舌(しぜつ)のうからつき出され,キチン質(しつ)のリボンのような基底膜(きていまく)の上に小歯がならんでいる。ふつう小歯は中央に1つの中歯があり,両側(がわ)に側歯(そくし)と縁歯(えんし)がならんでいて,オキナエビス目では1列数十個(こ)の小歯のあるものがある。各綱(かくこう)の系統(けいとう)・類縁(るいえん)をきめるのにきわめて重要(じゅうよう)な特徴(とくちょう)となる。