2008年5月12日,中国中西部,四川(しせん)省アバ・チベット族・チャン族自治州川県を震源地として発生した大地震。震源の深さは約19km,マグニチュード8.0(中国政府発表),龍門山断層上に発生した内陸直下型地震。震源となった断層の長さは250〜300kmと大きく,断層周辺では震度7〜6強のゆれを観測した。地震のエネルギーは,阪神・淡路大震災の30倍以上という。山の斜面の地滑りなどによる土砂災害,もろい石積みの家屋が多いという住宅事情も被害を大きくした原因となる。また学校の倒壊によって多くの子供たちが犠牲になった。被害は川(ぶんせん),北川(ほくせん),綿竹(めんちく)を中心に死者約7万人,行方不明者は約1万8000人,負傷者は約37万人にもおよんでいる(2008年7月1日現在,中国政府発表)。日本の国際緊急援助隊による救助・医療活動も行われた。