しぜんほう【自然法】 社会生活の基礎(きそ)にあって,時代と場所とにかかわらず効力(こうりょく)をもつと考えられる法(ほう)。自然法(しぜんほう)は,古代には古くからの永遠(えいえん)の法(ほう),中世には人間に啓示(けいじ)された神の意志(いし),近代では理性(りせい)によって見いだされる人間の自然(しぜん)の法(ほう)と考えられた。◇自然法(しぜんほう)思想は,イギリス革命(かくめい)・フランス革命(かくめい)などで,人間の権利(けんり)や自由の主張(しゅちょう)の指導原理(しどうげんり)として大きな役割(やくわり)をはたした。