乗った人がペダルを踏んで車輪を回転させて走る車。一般的には前輪・後輪をもつ二輪車だが,一輪車・三輪車・四輪車もふくむ。道路交通法上では軽車両に分類される。自転車の祖先にあたる乗り物については諸説あるが,18世紀末,イギリスで木馬に車輪をつけたおもちゃとして考案されたともいわれる。初期の自転車は駆動装置が付かず足で直接地面をけるものであった。19世紀なかばに鉄の車輪の二輪車,車輪にペダルを直結して駆動する形に改良され,1885年,イギリスでスターレー(一説には1879年にローソン)によって,同じ大きさの2つの車輪をもち,車体真ん中のペダルをこいでチェーンと歯車によって後輪を駆動させる現在の形になった。その後は,燃料も使わず,手軽でだれにでも乗れる移動手段として世界中に普及した。現在では競技用の軽量スピード車,野外・山岳地用のマウンテンバイク,高齢者や荷運び用の三輪車など,さまざまな種類の自転車ができている。◇公道では道路交通法の規定を受けるため,補助器具を使用した6歳未満の乳幼児の同乗以外は2人乗りは禁止である。