シドッチ (1668〜1715)江戸(えど)時代中期,日本に密入国(みつにゅうこく)したイタリアのイエズス会宣教師(せんきょうし)。鎖国(さこく)中の日本にキリスト教布教(ふきょう)をこころざし,1708年に屋久(やく)島に上陸(じょうりく)したが,とらえられて江戸(えど)に送られた。小石川(こいしかわ)の宗門改所(しゅうもんあらためしょ)(キリシタン屋敷(やしき))で新井白石(あらいはくせき)の取り調べを受け,キリスト教の教義(きょうぎ)や西洋の事情(じじょう)を知らせた。のち牢死(ろうし)。コーチ 白石(はくせき)は,取り調べで得(え)た知識(ちしき)をもとに『西洋紀聞(せいようきぶん)』を書いた。