しばせん【司馬遷】 (紀元(きげん)前145?〜前86?)中国,前漢(ぜんかん)の歴史(れきし)家。国家の記録(きろく)をあつかう役職(やくしょく)の家に生まれ,広く各地(かくち)を旅行して見識(けんしき)をみがいた。父をついで官吏(かんり)となり歴史(れきし)書をつくっていたが,前99年,匈奴(きょうど)に降伏(こうふく)した友人を弁護(べんご)して,武帝(ぶてい)のいかりにふれ,体の一部を傷(きず)つける刑(けい)を受けた。数年後出獄(しゅつごく)し『史記(しき)』を書きあげた。