じむじかん【事務次官】 中央各省(かくしょう)に置(お)かれている,公務員(こうむいん)(官僚(かんりょう))のトップの役職(やくしょく)。各省(かくしょう)の長である国務大臣(こくむだいじん)の省事務(しょうじむ)を補佐(ほさ)し,各局(かっきょく)・各機関(かくきかん)の調整を行う職務(しょくむ)で,事務次官等会議(じむじかんとうかいぎ)では内閣(ないかく)の閣議(かくぎ)に先立ち省間(しょうかん)の調整も行う。大臣(だいじん)・副大臣(ふくだいじん)の任期(にんき)は限(かぎ)られるため,実際(じっさい)には各省(かくしょう)で最(もっと)も権限(けんげん)をもつ存在(そんざい)である。各省(かくしょう)のキャリア組(国家公務員採用試験I種合格者(こっかこうむいんさいようしけんいっしゅごうかくしゃ))官僚(かんりょう)の主要局長歴任者(しゅようきょくちょうれきにんしゃ)(たとえば財務省(ざいむしょう)なら主計局,外務省(がいむしょう)なら北米局)から就任(しゅうにん)するのがほとんどで,内閣官房長官(ないかくかんぼうちょうかん)らの人事検討会議(けんとうかいぎ)と閣議(かくぎ)による事前了承(りょうしょう)を経(へ)て各大臣(かくだいじん)によって任命(にんめい)される。