2010年12月から2011年1月にかけて,北アフリカのチュニジアで,民衆が政権を打ち倒した革命(民主化運動)。ジャスミンはチュニジアを代表する花。チュニジアでは1987年のクーデターで政権を獲得したベン・アリー大統領が23年にわたる長期政権を保ってきたが,イスラム政党や共産党の抑圧,政権内の腐敗が問題視されていた。ただし強硬な独裁体制というほどではなく経済的にも安定していたが,若年層の失業率が約30%で,この層を中心に不満がくすぶっていた。12月17日,失業中の26歳の青年が焼身自殺をしたのをきっかけに不満が爆発,インターネット上,とくにフェイスブックでの呼びかけで一気にデモなどの民衆運動が拡大し,政権は収拾につとめたが失敗,1月14日,大統領は海外に脱出し,政権は崩壊した。その後,民主化への移行のための努力が続けられている。チュニジア,フェイスブック