殷をほろぼして長江から北を支配した中国の古代王朝で,西周(紀元前1100ころ〜前770)と東周(前770〜前256)に分かれる。
(1)西周は陝西省からおこり,1100年ころに殷をたおして西安に都をおき,征服地の重要な拠点には一族を諸侯として定着させた(封建という)。漢字や青銅器など殷の文化を発展させ,占いによる神権政治からぬけ出して,人間社会の秩序(礼)を重んじた。
(2)西周が異民族の侵入でおとろえ,前770年に都を洛陽にうつしてからのちが東周で,国王の権威は失われ,諸侯がたがいにあらそいあった。これを春秋戦国時代とよぶ。春秋戦国時代