シューベルト(フランツ=) (1797〜1828)オーストリアの作曲家。教員をつとめながら『野ばら』『魔王(まおう)』『子守歌』などの歌曲を作曲。1816年以後(いご)は友人や支援(しえん)者の家を転々とする生活を送りながら,ピアノ五重奏(そう)曲『鱒(ます)』,『未完成交響(みかんせいこうきょう)曲』,歌曲集『冬の旅』『美しき水車小屋の娘(むすめ)』などを次々に生みだし,31歳(さい)の短い生涯(しょうがい)に多くの作品をのこした。「歌曲の王」といわれた。◇作風は形式的(けいしきてき)には古典主義(こてんしゅぎ),内容的(ないようてき)にはロマン主義で,ドイツ=ロマン派(は)の先駆(せんく)となった。