じゅんけっしょう【準結晶】 固体(こたい)は,ふつう,食塩(しょくえん)のように原子が周期的(しゅうきてき)に並(なら)ぶ結晶(けっしょう)か,ガラスのように原子が無秩序(むちつじょ)に並(なら)んだアモルファス(非晶質(ひしょうしつ))のどちらかとされるが,そのどちらでもない正五角形の対称構造(たいしょうこうぞう)をもった状態(じょうたい)のものを「準結晶(じゅんけっしょう)」とよぶ。1982年,D・シェヒトマンがアルミニウム・マンガン合金で発見。以降(いこう),準結晶構造(じゅんけっしょうこうぞう)をもつ固体(こたい)は数百発見され,非常(ひじょう)に硬(かた)い金属(きんぞく)をつくる技術(ぎじゅつ)に応用(おうよう)・実用化されている。2011年,シェヒトマンは「準結晶(じゅんけっしょう)の発見」の業績(ぎょうせき)によりノーベル化学賞(しょう)を受賞(じゅしょう)した。固体(こたい),結晶(けっしょう),非晶質(ひしょうしつ)