じょうい【攘夷】 幕末(ばくまつ)期,当時諸(しょ)外国との関係(かんけい)についての議論(ぎろん)のうち,外国人を打ちはらって入国を拒(こば)むという主張(しゅちょう)。外国人を野蛮(やばん)人とみなし,対等な交わりをしないという儒学(じゅがく)の考え方が根底(こんてい)にあったこと,また開国による混乱(こんらん)がおきる不安(ふあん)から,生まれたもの。中心となったのは長州藩(ちょうしゅうはん)(山口(やまぐち)県)。また,攘夷論(じょういろん)は天皇(てんのう)を敬(うやま)う尊王論(そんのうろん)とむすびつき(尊王攘夷(そんのうじょうい)運動),改革(かいかく)をめざす政治(せいじ)運動になった。