しょうか【唱歌】 1872(明治(めいじ)5)年に学制(がくせい)が制定(せいてい)されたときから,主として小・中学校の音楽科目に教材(きょうざい)とした用いられてきた歌曲をいう。はじめは欧米(おうべい)の民謡(みんよう)が多く用いられたが,のちに日本人の作曲したもので,文部省(しょう)(当時)が検定(けんてい)した唱歌(しょうか)が次々ととりいれられた。『春の小川』『赤とんぼ』『春がきた』『村のかじや』などが代表的(だいひょうてき)な唱歌(しょうか)で,今日でもよく歌われる。◇正しくは「学校唱歌(しょうか)」というが,とくに文部省(しょう)(当時)で編集(へんしゅう)したものは「文部省唱歌(しょうしょうか)」という。