18歳未満の少年・少女の兵士。かつては政府の正式な軍隊に所属する子どもたちもさしていたが,現在は紛争地などで強制的に兵士にされた少年・少女をさすことが多い。アフリカの紛争地などでみられる。その多くが家族を目の前で殺されたり,薬物中毒にされて戦闘にかき立てられたりして,心と体に傷を負っている。また,解放された後の社会復帰に際しては偏見や差別の対象となり,社会にとけこめない子供たちも多い。「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」をはじめとするさまざまな条約・議定書で,子どもの徴兵や敵対行為への参加などが禁止されている。◇ユネスコの統計では2015年現在,世界中で約25万人の少年兵がいるとされる。