しらかわひでき【白川英樹】 (1936〜 )現代(げんだい)の化学者。東京(とうきょう)都生まれ。東京工業(とうきょうこうぎょう)大学の助手のときに,同僚(どうりょう)がまちがえて通常の1000倍の触媒(しょくばい)を入れてしまったことから,ポリアセチレンのフィルムを作ることに成功(せいこう)。このフィルムに微量(びりょう)のヨウ素(そ)を添加(てんか)して,初(はじ)めて実用的(てき)な導電性(どうでんせい)プラスチックを開発した。導電性(どうでんせい)プラスチックはその後,電子写真・各種(かくしゅ)センサー・発熱体・電極材料(でんきょくざいりょう)など広範囲(はんい)に応用(おうよう)された。その功績(こうせき)により,2000(平成(へいせい)12)年,アメリカ合衆国(がっしゅうこく)のヒーガー教授(きょうじゅ)・マクダイアミット教授(きょうじゅ)とともにノーベル化学賞(しょう)を受賞(じゅしょう)した。同年,文化勲章(くんしょう)受章。