西アジア,地中海に面する国。政体は共和政で,元首は大統領。首都ダマスカス。国土の大部分は砂漠地帯で,北部のユーフラテス川流域と西部のオロンテス川流域が農業地帯。主産業は農業で,綿花・小麦・オリーブ・タバコなどを産し,牧畜もさかん。工業は繊維工業が最も発達。近年は石油の生産量が増加し,重要輸出品となった。古代からアジアとヨーロッパをむすぶ交通の要地であったため,さまざまな国の支配を受けた。第一次世界大戦後フランス領となり,1946年に独立。2010年にチュニジアでおきたジャスミン革命がきっかけとなり,2011年3月,数万人規模の反政府デモがおこり,治安部隊との衝突により,多数の死傷者がでた。面積:18.5万km2,人口:2041万。
〔国名の由来〕
アッシリアに由来するとも,アラブの北の国を意味するアラビア語のシリアからきたともいう。
〔国旗の由来〕
「アラブの
統一」を
示す
緑の2つの星。赤は
革命を,白は平和,黒は
過去の
抑圧を
示している。