じろうものがたり【次郎物語】 下村湖人(しもむらこじん)の自伝的長編小説(じでんてきちょうへんしょうせつ)。1941〜54(昭和16〜29)年刊(かん)。全5部からなり,筆者は第6・第7部の執筆(しっぴつ)も予定していたが,はたせなかった。主人公の次郎(じろう)が,幼(よう)少年期から青年期へと成長(せいちょう)するなかで,しだいに理想に目ざめていくようすがえがかれている。