しんかんかくは【新感覚派】 大正時代末期(まっき)から昭和時代初期(しょき)にかけて活躍(かつやく)したわかい作家たちのグループ。横光利一(よこみつりいち)・川端康成(かわばたやすなり)・片岡鉄平(かたおかてっぺい)・中河与一(なかがわよいち)らがその代表である。第一次世界大戦(たいせん)後,ヨーロッパにおこった前衛的(ぜんえいてき)な芸術(げいじゅつ)の影響(えいきょう)を受け,それまでの人生をありのままにうつそうとした自然主義(しぜんしゅぎ)の文学や,労働(ろうどう)者の立場にたったプロレタリア文学のあり方に反抗(はんこう)し,感覚的(かんかくてき)な新しい美や心理の追求(ついきゅう)をとなえて,昭和文学の新しい展開(てんかい)をうながした。