どの宗教・信仰を信奉するかは個人の自由にまかせられ,国家が特定の信仰・宗教を強制しないことをいう。宗教の自由ともいう。信教の自由は近代憲法の精神的自由保障の根本であり,ヨーロッパでは,思想・言論の自由の保障の先駆的なものとして確立された。日本国憲法は第20条で信教の自由を保障している。
条文
〔日本国憲法〕
第20
条 信教の自由は,
何人に対してもこれを
保障する。いかなる
宗教団体も,国から
特権を受け,
又は
政治上の
権力を行使してはならない。
何人も,
宗教上の
行為,
祝典,
儀式又は行事に
参加することを
強制されない。国
及びその
機関は,
宗教教育その他いかなる
宗教的活動もしてはならない。