しんげんじつは【新現実派】 大正時代初(はじ)めに第3次・第4次『新思潮(しんしちょう)』(東大系(けい)の文芸同人誌(ぶんげいどうじんし))で活躍(かつやく)した久米正雄(くめまさお)・芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)・菊池寛(きくちかん)らの作家たちをいう。現実(げんじつ)をありのままに書いた自然主義(しぜんしゅぎ)とは異(こと)なり,文体や形式によく計算された知的(ちてき)な作風をもち,理知派(りちは)とか新現実派(しんげんじつは)とよばれた。