しんじゅうてんのあみじま【心中天網島】 近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)作の浄瑠璃(じょうるり)(義太夫節(ぎだゆうぶし))の曲名。また,これにもとづいた歌舞伎(かぶき)脚本(きゃくほん)。1720年に大阪(おおさか)の竹本座(たけもとざ)で初演(しょえん)された。大阪天満(おおさかてんま)の紙屋治兵衛(かみやじへえ)は,おさんという妻(つま)があるにもかかわらず,遊女小春(こはる)にひかれ,妻(つま)の努力(どりょく)も無視(むし)して小春と心中して死んでいくという物語。