しんせいがん【深成岩】

火成岩(かせいがん)の一種(いっしゅ)で,マグマが地下でゆっくりひえてかたまってできた岩石。マグマがゆっくりひえていく間に鉱物(こうぶつ)の結晶(けっしょう)は大きく成長(せいちょう)できるので,深成岩(しんせいがん)は鉱物(こうぶつ)の大きな粒(つぶ)の集合体(等粒状組織(とうりゅうじょうそしき))となり,ガラス質(しつ)をふくむことはない。

〔深成岩(しんせいがん)の造岩鉱物(ぞうがんこうぶつ)〕

深成岩(しんせいがん)の造岩鉱物(ぞうがんこうぶつ)の種類(しゅるい)はそう多くはない。無色(むしょく)あるいは白色のけい長質(しつ)(ケイ素(そ)とアルミニウムを主成分(せいぶん)とする無色鉱物(むしょくこうぶつ)が多いという意味)鉱物(こうぶつ)としては,石英(せきえい)・長石(斜(しゃ)長石・カリ長石)・准(じゅん)長石(カスミ石・リューサイト・カルシライト)・コランダムなど,苦鉄質(くてつしつ)(マグネシウムと鉄を主成分(せいぶん)とする有色鉱物(こうぶつ)が多いという意味)鉱物(こうぶつ)としては,カンラン石・輝石(きせき)・角セン石・雲母(うんも)(黒雲母・白雲母)・磁鉄鉱(じてっこう)などがある。

〔深成岩(しんせいがん)の種類(しゅるい)〕

深成岩(しんせいがん)は有色鉱物(こうぶつ)の量(りょう)による分類法(ぶんるいほう)によれば,有色鉱物(こうぶつ)の量(りょう)が70%以上(いじょう)のものが超苦鉄質岩(ちょうくてつしつがん),70〜40%のものが苦鉄質岩(くてつしつがん),40〜20%のものが中間質岩(しつがん),20%以下(いか)のものがけい長質岩(しつがん)になる。超苦鉄質岩(ちょうくてつしつがん)にはほとんどがカンラン石だけからなるダンかんらん岩,ほとんど輝石(きせき)だけからなる輝岩(きがん)などがある。苦鉄質岩(くてつしつがん)にははんれい岩,中間質岩(しつがん)にはせん緑岩・石英(せきえい)せん緑岩・モンゾナイトなどがある。けい長質岩(しつがん)には花こう岩・花こうせん緑岩・せん長岩などがある。中間質(しつ)ないしけい長質(しつ)の深成岩(しんせいがん)は石英(せきえい)・斜(しゃ)長石・カリ長石の割合(わりあい)にもとづいて細かく分類(ぶんるい)される。

コーチ

はんれい岩・せん緑岩・花こう岩などは等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)をしめす。

〔深成岩(しんせいがん)の産状(さんじょう)〕

けい長質(しつ)の深成岩(しんせいがん)は造山帯(ぞうざんたい)や大陸地域(たいりくちいき)に大小さまざまな貫入(かんにゅう)岩体として産(さん)する。小さな貫入(かんにゅう)岩体では周囲(しゅうい)の岩石に熱変成(ねつへんせい)をおよぼしていることがあり,高温の状態(じょうたい)で貫入(かんにゅう)してきたことは明らかである。大陸地域(たいりくちいき)にはバソリス(底盤(ていばん))とよばれる巨大(きょだい)な花こう岩の岩体があるが,どのようにしてできたのかまだよくわかっていない。苦鉄質(くてつしつ)ないし超苦鉄質(ちょうくてつしつ)の深成岩(しんせいがん)も大小の貫入(かんにゅう)岩体として変動帯(へんどうたい)や大陸地域(たいりくちいき),海洋底(てい)に見られる。大陸地域(たいりくちいき)には大規模(きぼ)な層状(そうじょう)のはんれい岩の貫入(かんにゅう)岩体が知られている。その一部には白金などの貴金属(ききんぞく)が多くふくまれていることがある。海洋底(てい)の地殻(ちかく)は,表層(ひょうそう)部分が玄武岩(げんぶがん)でその下ははんれい岩の層(そう)になっていると考えられている。

コーチ

かたくてち密(みつ)な深成岩(しんせいがん)は,風化されにくいので土木建築(けんちく)用石材(せきざい)として,古くから使われてきた。

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