循環系の中心となる器官で,血管に血液をおし出すポンプ作用を行う。ヒトの心臓は,倒円すい状,こぶし大で,成人ではおよそ300gである。
〔心臓をつくる筋肉〕
心臓の
筋肉は
心筋という
特別な
筋肉で,
不随意筋でありながら
横紋をもっていて,
連続的な運動でもつかれない。ヒトの
心臓は1日に
約10万回の
拡張・
収縮をくりかえしている。
〔ヒトの心臓のつくり〕
2
心房2心室からなり,
心房は
静脈から入った
血液を心室に送りこむ。心室は
心房からきた
血液を強い
圧力で
動脈に送り出す。大
動脈に
血液を送り出す左心室のほうが,右心室よりも
筋肉が
厚くできている。
心房と心室の間,心室と
動脈の間の4か所に
弁があり,
血液の
逆流をふせいでいる。
〔心臓が血液を送り出すしくみ〕
心房と心室が
交互に
収縮と
拡張をくりかえし,
血液をすいこんだり送り出したりする。
〔他の脊椎動物の心臓〕
魚
類は1
心房1心室,
両生類は2
心房1心室,は虫
類は2
心房2心室であるが心室のしきりにかけた部分がある。
鳥類と
哺乳類は2
心房2心室。
コーチ
節足動物の
心臓は
管状で,
各体節ごとに1
対ある心門に入った
血液を前方に送る。