集中豪雨などによって,地盤の表層の土砂だけではなく,数十メートル下の岩盤の部分から崩壊して大規模な土石流を起こす現象。風化して亀裂などが入った岩盤に大量の水分がしみこんで,水圧によってそこの岩盤ごと崩落してしまうことで起きる。最近,深層崩壊による土砂崩れが急増しており,「ゲリラ豪雨」とよばれるような局地的な集中豪雨がその原因と考えられている。流出する土砂が10万立方メートルを超える場合もあり,大きな被害を出すことも多い。◇最近では1997(平成9)年に鹿児島県出水市で21人が死亡した土砂崩れ,2009年に台湾南部で台風8号による大雨で土石流が起こり440人が死亡した災害も,深層崩壊が原因である。ゲリラ豪雨