日本最古の歴史書である『古事記』『日本書紀』で伝えられる初代の天皇。神日本磐余彦尊。兄とともに,天下統治の地を求め,日向国(いまの宮崎県)高千穂宮を出発。瀬戸内海を経て難波に上陸するが,長髄彦の抵抗が強く紀伊半島の南端からの迂回を余儀なくされる。この戦いで兄を失う。八咫烏の導きで熊野から吉野に入り,大和の反対勢力を破り,その地を平定,畝傍山の麓,橿原宮で即位し,神武天皇になったという。◇1872(明治5)年,明治政府は即位の日を2月11日とし,紀元節(いまの建国記念の日にあたる)という国家の祝日に制定した。