すいこでん【水滸伝】 中国の長編小説(ちょうへんしょうせつ)。100章。北宋(ほくそう)(960〜1127年)の末期(まっき),山東省(シャントンしょう)の梁山泊(りょうざんぱく)に集まり,腐敗(ふはい)した政府(せいふ)や役人に反抗(はんこう)した宋江(そうこう)ら108人の豪傑(ごうけつ)物語。物語のもとの形は南宋(なんそう)(1127〜1279年)のころから断片的(だんぺんてき)にあったが,明(みん)代に施耐庵(したいあん)がそれを集成(しゅうせい)し,羅貫中(らかんちゅう)がおぎなったという。◇『西遊記(さいゆうき)』『三国志演義(さんごくしえんぎ)』『金瓶梅(きんぺいばい)』とともに中国の4大奇書(きしょ)の1つ。日本には江戸(えど)時代に紹介(しょうかい)され,広く読まれた。