＊スイス（連邦）

ヨーロッパ中部，アルプス山脈(さんみゃく）の中にある国。およそ200年間にわたる永世(えいせい）中立国の立場を守(まも）りつつ，2002年国連に加盟(かめい）。政体(せいたい）は連邦共和制(れんぽうきょうわせい）で，元首は大統領(だいとうりょう）。首都ベルン。面積(めんせき）：4．1万km²，人口：766万。

〔アルプスの平和な国〕

 アルプス山脈(さんみゃく）とジュラ山脈(さんみゃく）にかこまれた高原状(じょう）の地形で，高地気候(きこう）の特色(とくしょく）を示(しめ）す。13世紀末(せいきまつ）に建国(けんこく）し，1648年に神聖(しんせい）ローマ帝国(ていこく）から正式に独立(どくりつ）。1815年ウィーン会議(かいぎ）で永世(えいせい）中立がみとめられ，以後(いご），中立をまもっている。

〔産業(さんぎょう）のようす〕

 主産業(さんぎょう）は工業・観光(かんこう）業・金融(きんゆう）業。地下資源(しげん）にめぐまれず，工業は時計・レース・ししゅうなど，軽くて高価(こうか）な製品(せいひん）を生産(せいさん）することに特色(とくしょく）をもつ。美しい山と湖にめぐまれ，観光施設(かんこうしせつ）も整備(せいび）し，世界中から多くの観光(かんこう）客がおとずれる。移牧(いぼく）による酪農(らくのう）がさかんで，乳製品(にゅうせいひん）の生産(せいさん）が多い。

〔国名の由来〕

 建国(けんこく）3州のうち，中心的存在(そんざい）であったシュビーツ州の名にちなむ。

〔国旗(こっき）の由来〕

 14世紀(せいき）のオーストリアからの独立戦争(どくりつせんそう）のころからの旗(はた）。十字はキリスト教。正方形で用いられることも多いが，法的(ほうてき）には規定(きてい）されてはいない。

コーチ

 永世(えいせい）中立国で政治(せいじ）が安定しているため，金融(きんゆう）業がさかんで，外国からの預金(よきん）が多い。