(1573〜1626)安土桃山時代〜江戸時代初期の女性。江,小督,江与の名で知られる。北近江の戦国大名,浅井長政の三女として生まれる。最初の結婚相手,佐治一成とは豊臣秀吉によって離縁させられ,秀吉の甥,豊臣秀勝に嫁ぐ。秀勝は1592年に朝鮮侵略(文禄の役)に従軍し,同年9月に病死。1595年,後に江戸幕府第2代将軍となる徳川秀忠に嫁ぐ。秀忠との間には,千姫,家光,忠長など2男5女をもうけた。長姉の淀殿(茶々)は豊臣秀吉の側室。激動の時代を生き抜いた女性として小説やテレビドラマに取り上げられてきたが,2011年放映のNHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』で広く知られるようになった。