(1931〜2011)昭和・平成時代の俳優。愛知県生まれ。大学在学中に新協劇団研究生になり1950年代は舞台で活躍。1957(昭和32)年に映画デビュー,58年の日活映画『錆びたナイフ』の敵役で注目をあびる。さまざまな映画で脇役を演じる一方,60年代から東芝日曜劇場,日産スター劇場といったテレビドラマのレギュラー枠で大いに活躍。「岸辺のアルバム」(77年),「あ・うん」(80年),「父の詫び状」(86年)といったテレビドラマ史上に残る名作に重要な役柄で出演している。とぼけた味わいのある一方,裏のある,深く複雑な役柄をこなせる役者として映画監督・演出家から高い評価を受け,老若男女を問わず広くお茶の間でも愛された俳優だった。