すずきあきら【鈴木章】 (1930〜 )有機化学者(ゆうきかがくしゃ)。北海道(ほっかいどう)生(う)まれ。北海道大学卒業後(ほっかいどうだいがくそつぎょうご),同大学助教授(どうだいがくじょきょうじゅ)をへて,アメリカのパデュー大学(だいがく)のブラウン教授(きょうじゅ)のもとで研究(けんきゅう)を行(おこな)う。帰国後(きこくご)の1979(昭和(しょうわ)54)年(ねん),有機化合物(ゆうきかごうぶつ)の炭素(たんそ)どうしをパラジウムの触媒(しょくばい)によって結(むす)びつける「クロスカップリング反応(はんのう)」を改良(かいりょう),特別(とくべつ)な薬品(やくひん)や条件(じょうけん)を整(ととの)えなくても反応(はんのう)を得(え)られる実用化(じつようか)の道(みち)を開(ひら)いた。この「鈴木(すずき)カップリング」は医薬品(いやくひん)や農薬(のうやく),テレビの液晶(えきしょう)などの製造(せいぞう)に広(ひろ)く使(つか)われている。現在(げんざい),北海道大学名誉教授(ほっかいどうだいがくめいよきょうじゅ)。2010年(ねん),ノーベル化学賞(しょう)受賞(じゅしょう)。→有機化合物(ゆうきかごうぶつ)