特別区(東京23区)の1つで,23区の東部にある区。隅田川と荒川に挟まれたデルタ地帯に位置し,最高海抜4mの平坦な低地が広がる。北部は江戸時代以前から農業地帯として発展していたが,明治時代に入ると工業化と宅地化が進んだ。南部は湿地で開発が遅れたが,江戸時代初期の明暦の大火で江戸中心地が焼け野原となったのをきっかけに武家屋敷が移転してきて以降,市街地化が進んだ。明治時代になると両地域は水運を生かして工業化が進み,工場が多く建てられた。現在は工場の移転が進み,工場跡地にマンションが建てられて宅地化が進んでいる。両国には,相撲の興行で知られる両国国技館があり,近くには相撲部屋が多い。2012(平成24)年には,押上に東京スカイツリーが開業した。面積:13.8万km2(2014年),人口:25.8万(2015年)。