毎年,7月下旬(2011年は東日本大震災の影響で8月下旬に延期)に,東京都台東区・墨田区のあいだの隅田川で開催される花火大会。江戸時代中期の1733年,その前年に西日本で大飢饉,東日本で疫病の流行で多くの死亡者が出たため,慰霊のために行われた川開きの水神祭りで花火を打ち上げたことに始まる。それ以後は恒例となり,「両国の花火」といわれて江戸町民の納涼行事として定着して,以来300年近く,中断はあったものの江戸・東京の夏の風物詩となっている。1978(昭和53)年,しばらくの中断から再開,それから現在の名称になった。近年では2万発以上が打ち上げられ,花火コンクールも同時に行われる。