3Dとは3次元の意味だが,平面(2次元)の写真や画像を奥行きや遠近感があるように立体視すること,立体写真や立体映画のことをさす。3Dテレビはそうした立体映画・映像を見られるように作られたテレビのこと。立体映画(3D映画)は,人間が左右の目で少し異なった角度で対象を見て頭のなかで立体像を結ぶ原理を利用したもので,左右別の角度から2台のカメラで撮影したフィルムを重ね合わせた映像を偏光めがねで見ることによって立体的に見える。3Dテレビはこうした3D映画ソフトに対応するために開発されたもので,左右の映像を60分の1秒という速さで交互に切り替えて映し,それと同調する液晶シャッターめがね,偏光めがねをかけて見るしくみがある。めがねなしで見られる3Dテレビの開発も進められている。◇3Dテレビは2010(平成22)年にアメリカの3D映画『アバター』の大ヒットをうけてテレビメーカー各社がいっせいに開発・販売を開始した。→立体視→立体写真→偏光