経済的な豊かさだけではなく,生活や人生への満足を幸福の指標にしようという考え方のもと,国連ハイレベル会合で話し合われている「幸福度」のための基礎調査データ。2012年4月,「国民総幸福」を国の政策として導入しているブータンが主催する会合で,世界共通の幸福度の指標をつくろうという提言がなされ,各国が指標の検討を進めている。そのための基礎データとして,「精神的健康」「安定した家族関係」「職の確保」「政治的な自由」などについて,アメリカの民間調査会社が2005〜2011年に実施した調査をもとに,国連会合は「生活満足度」の世界各国別ランキングを発表した。第1位はデンマーク,2位フィンランド,3位ノルウェー,4位オランダ,5位カナダ…,アメリカ11位,イギリス18位,日本44位という順位であった(ブータンは調査対象外だが42位前後と推測される)。